経営者はたくさん考えなければいけない事があります。
その総てに共通している事は「きちんとゴールを設定する」という事です。
このゴールが曖昧だとビジネスや計画が上手くいく事はありません。
そのために必要な「逆算思考」についてまとめました。
逆算して考えなくてはたどり着けない
経営においては必ず結果が求められます。それを曖昧にするとどんぶり勘定や、適当な経営になってしまいます。
そのためにゴールから逆算をして考える逆算思考が大事になります。
まず、逆算をすることで現在地を把握し易くなります。そうするとどこに進めばいいかという方向も分かります。
これをスタートから考えるとなかなか上手くいきません、人は見えないものを探すよりも、ハッキリと見えるものを探すのが楽だからです。
ハッキリ見えると、今何をすれば良いのかがわかるようになります。この思考は経営者として常に意識する必要があります。
結果に向かい、現在地を理解する事で仕事の効率やスピードに圧倒的な差が生まれます。
私のこれまでの経験から言うと逆算思考が苦手な経営者は目の前のことに集中しすぎる傾向があります
目の前の事に集中するという事は一見、良い事にも見えますが「視野狭窄」になるのでビジネスにおいては危険です。
ゴールをどう考えるか?
ビジネスで大事なことは、目先のことだけではなくゴールつまり結果を残す事が重要です。
目先のことというのは、例えばビジネスの集客を考えると分かりやすいかもしれません。
集客には終わりがなく、正解も会社により異なります。ひとつ言えるのは集客をやり続けなければいけないという事です。
ひとつの例として集客においてSNSは必要不可欠なものです。しかしそれを理解していても継続したSNS運営をしている中小企業は稀です。
コンサルティングをする事があるのですが多くの場合3ヶ月も続かない会社の方が多いです。
そこから分かるのは3ヶ月続かないというのは、ゴール(目的)を失っているという事です。
中小企業においてSNSはただの情報発信ではありません。自社のファンを増やし、売上につなげるのが目的です。
ファンになってもらうには信用が必要です。信用をつくるためには短期ではなく長期の取り組みが必要です。
そして最終的に、それがブランドになります。ゴールを設定しなければこのような大事な事も達成できません。
またゴールを決めて数値化して管理する事も合わせて重要です。その前提になるのがゴールなのです。
ビジネスの成功は逆算思考が大きい
ここまで読まれて逆算思考は難しく感じたでしょうか?
そのような時に私はいつも大学受験を参考にするといいですよとお伝えしています。
大学受験において逆算するということは、まず志望校を決める事です。
志望校を決める事で現在の学力から合格までの差が理解できるようになります。志望校を決めずにだらだら勉強をしても学力は上がりません。
大学受験を確実にするために、模試だったり、予備校だったり、睡眠時間を決める必要が出てきます。
これらは経営でも同じです。売上目標だったり、仕入れ策だったり、人事だったりすべてゴールが明確にならないといけません。
ゴールが明確になることで、今何をするべきかが明確になります。
逆に逆算思考がなければ、今何を取り組めばいいのか分からずに余計な事をしたり不安になったりします。
ひいては目先の利益に目を奪われてしまうことにつながっていきます。
そして、ひとつひとつの活動になぜそれをやっているのか?が明確になってきます。
この「なぜ」が具体化されていない場合はもう一度、ゴールを考えてみましょう。
また、逆算力は、夢や目標を具体的に実現できる力になります。夢や目標を妄想ではなく、それを実現ができる力がつけば、妄想ではなく現実になっていき、ビジネスや人生の質を上げてくれる力になります!
まとめ
逆算思考は中小企業経営者にとって極めて重要な事がお分かりいただけましたでしょうか?
自社の将来の目標を達成するために、逆から考えて必要な手順や戦略を見極めることが必要です。
逆算思考によって、遠回りや無駄を省くことができ、有限なリソースを効率的に活用することが可能です。
また、不確実性の高い経営環境においても、逆算思考は柔軟性を持ちつつも目標に向かって前進する手法として役立ちます。
経営者自身や従業員とのコミュニケーションを通じて逆算思考を促進し、組織全体で目標達成に向けて協力しましょう。