求人をかけても応募数がゼロ・・
妥協しながら内定を出したのに内定辞退・・
求人しても大企業に人材が流れる・・
中小企業では常に求人に頭を悩ませています。
弊社もマーケティングのお手伝いが業務なのですが、求人の相談をいただく事がとても多くなりました。
今回はどうすれば中小企業の求人が上手くいくのか?を考えてみました。
目次
中小企業の求人の現実
みずほ総合研究所による「少子高齢化で労働力人口4割減、女性労働力率の男性並み引上げを」の調査によると、労働力人口(15歳~64歳)は右肩下がりに減少傾向にあります。
2016年時点では60%で約6,600万人いた労働人口も、2060年には49.9%まで下がり、労働人口も約4,100万人まで減少するとの見込みです。
今後も日本の労働人口はますます減少すると予想されるなか、中小企業の人材不足は特に深刻といえます。
中小企業の求人が厳しい現実の要素のひとつとして少子高齢化があるのは間違いないでしょう。
また、中小企業が大企業と比較して労働環境や待遇がどうしても劣ってしまう事も求人を難しくしています。
特に若年層は給料などの待遇も大事にしますがライフワークバランスを大切にします。
そのバランスが大企業に比べて中小企業は悪いという事が求人を難しくしています。
なぜ中小企業に来ないのか?
いくつかの原因が考えられます。
中小企業の求人に応募が来ない理由は、いくつかの要因が考えられます。以下に、その主な原因と改善策をご紹介します。
・会社の名前を知らない
そもそも、中小企業は大手企業ほど知名度が高くありません。学生や求職者は、名前を知らない会社に応募することは少ない傾向があります。
イベントや広告、SNSによる情報発信など大企業はあたりまえにしている事が出来ていないです。ここにアイディアと工夫でクリアしないと問題の解決は遠いです。
・会社の魅力がわからない
求職者は、会社の魅力や特徴を知りたいと考えています。中小企業は、自社の魅力をアピールするための情報発信が圧倒的に不足している事が多いです。
製品や商品の認知も大事ですが、それよりも大切なのは会社の魅力を伝える事です。零細起業でも世界中から注文を受けて儲かっている会社はたくさんあります。
一例として中小企業でありながら日本中から取引のあるハードロック工業さんがあります。
https://hardlock.co.jp/technical-info/why-hardlock/principle/
何が違うのか?というとそれは会社の魅力も多く伝えているところにあります。
https://hardlock.co.jp/about-us/birth_untold_story/
ある帳歳によると、「中小企業でも良い」と思っている学生は約4割もいます。したがって、中小企業が門前払いされている訳では認知されていない事がわかります。
中小企業がとれる求人対策
経営者には厳しい昨今ですが以下の対策が必要になります。
・待遇の見直し
待遇の見直しも重要な対策です。
賃金や福利厚生などの面が競合他社に比べ見劣りする場合、採用はより難しくなってしまいます。
大企業並みの待遇にすることは現実的でないとしても、応募者が求める待遇の水準を分析したうえで、同規模の他社には劣らない条件を提示することで応募者の増加が期待できます。
・働き方の見直し
コロナ禍を経てテレワークが普及するなど、近年は企業での働き方が大きく変化しています。
働き方改革の推進も社会的に注目されており、時代に合った働き方を実現している会社が選ばれる傾向が高まっています。
テレワークやフレックスタイムの導入、さらには小さな子供を持つ社員の時短勤務を認めるなど、柔軟な働き方が可能かを検討し、社内体制を整備することが大切です。
・求人内容の見直し
会社の事業内容や採用後の業務内容がイメージしづらいと応募を敬遠する求職者も少なくないため、募集職種や採用後の業務内容を分かりやすく伝えることが重要です。
また、職種や業務内容に見合った求める人物像、勤務条件を設定する必要があります。そして、取得できる資格やスキルなどを求人に明確に記載し、就職後の自身の状態をイメージしやすくすることも効果的です。
また、応募に必要な書類や手続きを簡略化できないか検討するなど、求職者の応募にかかる負担を減らす工夫も求められます。
まずは経営者が変わらなければいけない
これからの中小企業の経営者はまず、自分自身を変える必要があります。
柔軟な思考や行動、事業再構築や事業承継の準備、デジタル化やイノベーションへの取り組みなど、様々な課題に対応することが求められています。
実は中小企業の経営者が変わることで、求人も変わります。求人に応募が来ないという悩みを解決するためには、求人の露出量や内容、待遇や採用手法などを見直すことが必要です。
また、社員や取引先などとのコミュニケーションを強化し、会社の魅力を伝えることも大切です。それらはひとえに経営者の仕事だからです。
中小企業の経営者が変わることで、会社の方向性や競争力が向上し、成長の機会が増えます。中小企業の求人に応募する人も、やりがいや成長の機会を感じることができます。
中小企業の経営者と求職者の双方にとって、メリットの多い状況になると思います。
まとめ
厳しい事もお伝えしましたが、私も中小企業を経営している身なのであなたの気持ちは痛いほど理解できます。
だからこそ、今から全方位的な対策をする事をオススメします。
すでに私たちは生き残りのフェーズに入っています。
外国では日本は景気後退に入ったと報じているメディアもあります。
BBC NEWS JAPAN 2月15日付の記事です。
『日本、予想外の景気後退入り GDPが2期連続マイナス』
会社の資産である人材確保のためにお互い頑張りましょう。
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