誰でも起業のスタート時は高い志とモチベーションをもっています。
しかし、特に中小企業は自分以外の社員や事務所などの経費など個人事業主と比較すると大きく異なる点がいくつもあります。
これらは、起業塾や勉強して理解していても実際に経験しなければ分からない事の方が多いです。
今回は理解しにくさではおそらくトップのスタートアップ時の資金繰りの注意点についてまとめました。
売上高とコストの甘い計画に注意
起業時の資金計画を立てる際、売上やコストの見積もりが甘くなりがちです。
実際の売上は計画より大幅に下回ったり、予想外の初期コストが発生することがよくあります。
その結果、手元資金が足りなくなり、計画した事業を継続できなくなってしまうケースが多々あります。
このようなケースを防ぐには、売上やコストの見積もりは現実的な数字で行うことが重要です。過去の実績を参考にしたり、専門家の意見を取り入れることで、より精度の高い計画が立てられます。
特にどの専門家と手を組むか?はとても大切です。あなたのビジネスのレベルや段階に合う専門家を選ぶ事が大切です。
出来るだけ多くの人から情報を集めて、クチコミやホームページ、情報発信をしっかりチェックしていきましょう。
日々の資金出納を管理しないことで资金逼迫
もう一つのパターンとして、日々の資金繰りを細かく管理しないことで資金不足に陥るケースがあります。
中小企業においては、経営者自身が管理したりする事が多く専任の経理のスタッフが以内ケースも多いです。
そのため。日々の支出を把握せず、在庫管理もずさんなため、つい資金の出入りに追われてしまうことがあります。
これは相当に危険な状態です。これを防ぐには、まずはきつくても日次で資金繰りをチェックするシステムを構築することが大切です。支出管理システムの導入や、定期的に収支計算書を作成することで、資金の流出入をコントロールする体制を整えましょう。
基礎的な事になりますが、ここを適当にすると会社はすぐに資金繰りが悪化する事を覚えていて下さい。
事業拡大に伴う資金需要の対応
さらに、事業拡大に伴う資金需要への対応も肝心です。
思ったより事業が軌道に乗り、追加の設備投資や人件費等が必要になった場合、手元資金が不足しがちです。
事業拡大時の資金需要は事前に予測し、十分な融資枠を確保しておく必要があります。銀行等の金融機関との関係づくりを起業前から行っておくことがポイントとなります。
また、各種補助金なども情報を集めておきましょう。その際は商工会が大きな力になりますので積極的に関わってもらいましょう。
銀行との信頼関係の構築がカギ
起業時に銀行等の金融機関との関係作りを怠ると、資金繰りに困ることもあります。日頃から銀行とコミュニケーションを取り、実績を積み重ねることで、融資を受けやすくなります。銀行に事業計画を提示し、相談することも重要なステップといえるでしょう。
銀行は担当者がしょっちゅう変わるのでその度に関係性の構築をする必要があります。これも面倒ですがコミュニケーションを増やす事で改善できますので諦めずに辛抱強く取り組んでいきましょう!
資金繰り力が成敗のカギ
中小企業の起業の成否は資金繰り次第といっても過言ではありません。売上やコストの現実的な計画と日々の資金管理、事業拡大時の資金確保を意識することが重要です。
資金繰りの管理体制を整え、銀行との関係構築に努めることで、起業時の資金の失敗を回避できるはずです。
そしてこの資金繰りこそが経営者の最大の仕事とも言えます。心して取り掛かりましょう。
会社の命運、社員の幸せはあなたにかかっています。
まとめ
起業家は資金繰りの大切さを強く認識し、失敗パターンを理解した上で、実効性のある資金管理体制を構築する必要があります。計画の立案から日々の管理、そして銀行との関係づくりを意識的に行うことが、起業成功のカギとなります。
経営者として大変な事も多いですが、ひとつひとつクリアしていく事で会社の成長につながります。
それをやり甲斐として乗り越えていきましょう。一緒に頑張りましょう!